5月21日、リオデジャネイロ五輪出場権を懸けたバレーボール女子の世界最終予選兼アジア予選が東京体育館で行われ、世界ランキング5位の日本は同8位のイタリアにセットカウント2-3(25-23、25-27、25-27、25-21、9-15)で敗れたものの、勝点1を獲得して今予選4位以内を確定させ、4大会連続の五輪出場を決めた。
この試合で2セットを取った時点で、勝敗に関わらず五輪出場が決まる日本。第1セットは18-20からエース木村沙織の活躍などで逆転し、25-23で先取する。いよいよ五輪出場に王手をかけた日本だが、第2セットは難敵イタリアの粘りに屈し、接戦の末に25-27で落とした。
第3セットも一進一退の攻防が続きゲーム終盤へ。日本は2度のセットポイントを握ったが、最後はイタリアに3連続ポイントを許して25-27でこのセットも落としてしまう。迎えた第4セット、集中力を保った日本は開始から4連続ポイントとリードを奪うと、24-17とセットポイントを迎える。そこからイタリアの粘りに遭い24-21とされた日本だが、最後はこの日31得点をマークしたエース木村のスパイクから得点が決まった。
最終セットを9-15で落として今大会2敗目(4勝)を喫した日本だが、勝点12以上が確定したことで残り1試合で5位タイ(勝点9)にセット率で上回られることはなく、見事に4大会連続となる五輪出場が決定した。
木村は試合後のインタビューで「試合は負けてしまったが、五輪が決まったことに少しホッとしています。絶対に今日で五輪出場を決めたいと思っていたので、みんなで心を一つに戦えた」とコメント。また、「今日は(古賀)紗理那の誕生日だったので、20歳の誕生日に五輪出場が決まって本当に良かった」と次世代エースのバースデーを祝福した。
日本は22日、今予選最終戦で世界ランキング14位のオランダと対戦する。