これを境にバッシングが沈静化。4月12日にNHK総合『スタジオパークからこんにちは』に生出演した際は、石井が真っ黒な法衣姿で登場し、司会のアナウンサーが「すごい格好ですね」と漏らすと「今、喪に服してるんです」と返していた。普通なら「反省してない」と叩かれかねないが、視聴者からは「面白い」と好感触。完全にマイナスイメージを払拭してしまった。

「昨今はネットやテレビ、週刊誌など幅広い情報源で視聴者がウラ事情を知ってしまうので、しらじらしく否定したりダンマリを決め込むのは逆効果。早々に認めて謝罪するのが上策です。それでもイメージの悪化は免れませんが、逆転の武器となるのが『恐妻』の存在。石井さんの謝罪対応はすべて妻のマリーザさんが仕切り、手つなぎパフォーマンスも『妻の尻に敷かれる夫』という印象になった。奥さんが納得ずくで、家庭内で十分に罰せられているなら、世間の怒りは収まる」(芸能関係者)

 ダウンタウン・浜田雅功(52)の不倫騒動でも、妻の小川菜摘(53)が「伸ばし過ぎた羽根を、家族にバキバキに折られ、その羽根をそっと畳み、意気消沈ゴリラになっています」とブログに書き込んだことで沈静化した。過去には俳優の峰竜太(64)が妻の海老名美どり(64)同席で不倫謝罪会見に臨み、ノリノリの妻の横で恐縮している姿を見せたことで批判が収まった例もある。

 乙武氏のケースでは妻が「恐妻」を演出しようとしたフシがあるが、なぜか「私にも非がある」と必要以上に卑下してしまったため逆に反発を買った。「夫をやり込めた」と世間にアピールすることが肝要なのだろう。

 不倫の尻拭いを妻にさせるのは情けないが、やはり夫の窮地に最も頼りになるのは「内助の功」であるようだ。

(ライター・別所たけし)

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