「不倫に限らず、物質や行動に依存する理由として、現実のつらさと向き合えないことが特徴として挙げられます。例えば、自分の『理想と現実』に大きなギャップがある人。イクメンを政策に掲げた宮崎元議員ではないですが、『妻を支えるいい夫でありたい』、『家庭を守るよき父でありたい』、『格好いい仕事人でありたい』といった思いを抱えながらも、その目標設定が本来の自分の姿と大きく異なるとき、常に大きなストレスを抱え、苦しむことになるのです」(同)
自分の理想と現実にあまりに差があり、駄目な現実から目を背ける。そして、その現実から逃避するために「不倫依存」ともいうべき状態に陥ってしまうのだ。 では、こうした依存から脱却するためには、どうすればいいのか。
「本来の自らの人生目標を明確にして、自分の現実の姿と向き合う勇気が必要です。口で言うのは簡単ですが、時間も必要で苦労も少なくありません」(同)
不倫に盲進しても、心は満たされず、その代償はあまりにも大きい。問題の大きさはあれ、麻薬や覚せい剤への依存にも似ている。