都市部での「保活」は厳しさを増すばかりだ。※写真はイメージ(撮影/山本倫子)
都市部での「保活」は厳しさを増すばかりだ。※写真はイメージ(撮影/山本倫子)
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 保育園の待機児童がなかなか解消されず、保育園に入るための活動、いわゆる「保活」に関するさまざまな情報が飛び交っています。

「妊娠中から保育園を探さないと間に合わない」
「入園100人待ちはザラ」

 そんな「保活」に関するさまざまなうわさや情報に不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

「AERA with Baby 2015年8月号」では、実際に激戦区で3回もの「保活」を経験したキャリアコンサルタントの小倉環さんに、自身の経験と、これから保活を迎える人へのアドバイスを聞きました。

*  *  *

 息子で2回、娘で1回の計3回、保活を経験しましたが、特に息子のときは大変でした。

 0歳の4月で地元の認可園に入れず、東京都のホームページのリストを見て、職場までの沿線の認証園に片っ端から電話をかけて見学して回りました。

 よい園があっても地域住民が優先されるなど厳しい状況に悩んでいたところ、たまたま地元の認証園に空きが出たため、息子が1歳のときに復帰できました。

■想定外だった、3歳での転園問題

 ほっとしたのもつかの間、その認証園は2歳までの「B型」だったため、3歳で転園する必要がありました。

 息子の「2回目の保活」は、そのタイミングで下の子を出産し育休をとっていたことがネックに。認可外に通っているとつくはずの「保育指数」の加点が、育休中だったのでつかなかったのです。

 結局息子は3歳でも認可園に入れず、近所の預かり保育が充実している幼稚園に入園しました。

 一方、きょうだいが保育園に通っている場合に加算される「きょうだい加点」がついた娘は、0歳の4月で認可園に入れました。ただ、きょうだいで2つの園に分かれたため、ママチャリをもう一台用意し、夫と手分けをして子どもたちをそれぞれの園に送迎する生活を3年間送ることになりました。

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