「子どもに絵本をたくさん読んであげたい」。そう思っていざ書店や図書館に行ってみると、さまざまな種類の絵本がずらり。
あまりの多さに「一体、何を選べばいいの?」と戸惑ったことはありませんか。
「AERA with Baby 2015年8月号」では、わが子にぴったりのお気に入り絵本に出合える絵本専門図書館「えほん村」(山梨県北杜市)を取材しました。
30年以上前にこの「えほん村」を開いたご夫婦の、絵本に対する思いとは?
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山梨・八ケ岳連峰の南麓。鳥のさえずりと風が揺らす木々のざわめきがBGMという、自然豊かな山の一角にある「えほん村」。
1984年、ヨーロッパから帰国した造形作家の松村太三郎さんと絵本作家の雅子さん夫妻が、所蔵していた約300冊の絵本を一般公開したことが始まりの、日本初の絵本専門図書館です。
「当時、子どもが通う保育園に絵本があまりなかったので、絵本の文化を少しでも伝えたくて、自宅の庭に小さな図書館を開きました」
と雅子さんは振り返ります。
約25年前に現在の場所に移転し、アートハウスやシアターを併設。一歩足を踏み入れると、動物をモチーフにしたイスや扉など太三郎さん手作りの家具と、国内外から集めた6000冊の絵本が、ファンタジーの世界へと導きます。
「私は、絵本に良しあしはなく、読み手がどれだけその本が好きになれるかという気持ちが大切だと思っています。親が好きな本を子どもに読めば、愛情が必ず伝わります。えほん村でお気に入りの絵本に出合ったら、ぜひ本屋さんで購入して読んで、次世代へと手渡していってほしいですね」(雅子さん)
■えほん村
住所:山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3332-426
開館時間:10:00~17:00(最終受付16:00)
閉館日:水曜休み(ただし8月は無休)
入館料:500円、2歳未満無料
「AERA with Baby2015年8月号」では、ほかにも図書館司書や児童書専門店など「えほんのプロ」が選んだ「ロングセラー」&「ベストセラー」絵本や、ラーメンズ・片桐仁さんの「絵本読み聞かせ術」などを紹介しています。
※AERA with Baby2015年8月号より抜粋