クリスマスと年末年始に訪れたい都市といえば、どこを思い浮かべるだろうか?
「トラベル・コンシェルジュ」がオーダーメイドの旅を提供する株式会社旅工房(本社:東京都豊島区)が、クリスマス&年末年始に泊まりたい都市20選の人気ランキングを発表。上位には意外な都市がランクインした。
同調査は昨年、旅工房が20周年記念として発表した「20選コレクション」のひとつである、「クリスマス&年末年始に泊まりたい都市20選」のアクセスランキングを集計したもの。
第1位に輝いたのは、クリスマスツリーの発祥地とされるフランス・アルザス地方。ヨーロッパ各地ではクリスマス前にクリスマス用品を取り扱うクリスマスマーケットが古くから行われており、この地方でも、コルマール、ミュルーズなど、35カ所で個性豊かなクリスマスマーケットが繰り広げられている。特に人気が高いのはストラスブールのクリスマスマーケット。1570年に始まったとされ、フランスで最も長い歴史を誇る。この時期の見どころはこうしたマーケットと、フランスで一番大きいというクリスマスツリーのあるクレベール広場や、黄金色にライトアップされるノートルダム大聖堂、そして街並みを彩るイルミネーションだ。
第2位は、大みそかに、盛大なクラシックコンサートや噴水ショー、パフォーマーによるショーなど、華やかなイベントが行われるアラブ首長国連邦・首長国のうちのひとつドバイだ。なかでも、新年を迎える際に行われる花火イベントが国内外を問わず、多くの旅行者に人気を博している。
第3位は、「ペトラ遺跡」とともに眺める美しい初日の出が人気の中東・西アジアに位置するヨルダン・ハシミテ王国。ヨルダンの南西部に紀元前1世紀から紀元後1世紀まで栄えたという古代都市の遺跡「ペトラ」は、日の出鑑賞スポットとして多くの旅行者から注目を集めている。その理由は、その遺跡の色にあると言われている。「ローズレッド・シティ」とも呼ばれるこの遺跡は、赤い砂岩をくり抜いて作られたため、陽光の角度によってバラ色の色調が刻々と変化する様が鑑賞できるのだ。
第4位は韓国・ソウルのイルミネーション、第5位は市内数カ所でクリスマスマーケットが行われるオーストリアのウィーンがランクイン。特にウィーンで人気なのは、クラシックファンなら一度は見てみたいという、大晦日「ジルヴェスタ・コンサート」と、元旦の「ニューイヤーコンサート」だという。
クリスマスや年末年始に人気の都市というと、ヨーロッパやニューヨークを思い浮かべる人も多いと思うが、今回の調査では、UAEやヨルダンが上位にランクインする結果となった。旅行者は、国や場所そのものよりも、イルミネーションや花火、初日の出といった、クリスマスや年末年始にぴったりのイベントをより重視しているといえるかもしれない。
今年の年末年始は、カレンダー通りでも最大9連休、1日、2日ずらすことができれば、10連休以上の大型連休にすることも可能だ。この機会に、憧れのイベントに参加してみるのはいかがだろうか。