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 視聴率好調が伝えられるNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」。夫婦役を演じる杏と東出昌大の好演や、キムラ緑子演じる和枝の「嫁いびり」など話題は尽きないが、毎回登場するおいしそうなお料理にも注目が集まっている。「朝からお腹が空く」「ごちそうさんを見るようになって、朝ごはんを食べるようになった」などの声もあり、ネット上にはドラマの料理を再現するサイトが続々と登場している。

 そんな「ごちそうさん」に登場する料理のレシピを紹介する本が、朝日新聞出版から発売された。『NHK連続テレビ小説 ごちそうさんレシピブック』(製作協力=NHKドラマ制作班+広里貴子、1365円、128頁)には、巨大オムレツ、赤茄子ご飯、とろろ納豆あんの袋揚げ、おむすびいろいろ、がわがわ、鶏のフォン、ぬか床など、洋食屋・開明軒のハイカラ料理から、大阪の「始末の料理」まで、昨年12月末までに登場した料理が掲載されている。

 番組で大阪料理指導を務める広里貴子さんは、「料理はこのドラマにおける主役の一人。ドラマの現場ではみんなで知恵を出し合って料理を作り上げています。この本ではとくに好評だったものやご家庭でぜひ試していただきたいものを厳選してご紹介しています」と話す。 本書にはレシピの他、ドラマのエピソードや料理の知恵なども掲載されており、料理本として、ドラマのファンブックとして、さまざまな楽しみ方ができそうだ。また、好評につき、第二弾の発売も決定した。3月下旬発売の「NHK連続テレビ小説ごちそうさんレシピブック2(仮)」には、母となってさらにたくましくなっため以子の料理が登場する予定だ。

「心に通ずる道は胃を通る」とは大阪出身の作家・開高健の名言。「ごちそうさん」には忘れがたいシーンがいっぱい。あのとき、あの場面でのめ以子の気持ち、悠太郎の胸のうち……実際に料理を作って、味わってみれば、深~くわかること間違いなし?