まぁなかには「日本にシスターフッド(女性同士の連帯)はなかった」「日本の#MeTooはメディアが始めた」など勉強不足なことを公言する記者もいるが、これを機に学んでほしい。長いシスターフッドの歴史、名もない女性たちの#MeTooが、今の女性を支えているのだ。

 朝日新聞初の女性記者は竹中繁だが、考えてみれば彼女は「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」である。女性の連帯を求め、職種の違う女性たちが集う「月曜クラブ」という勉強会を社内で主催した。そこには神近市子をはじめ、日本の女性運動に欠かせないフェミニストが集まった。なにより竹中繁は、8歳年下の鳩山一郎と恋に落ち子どもを身ごもる。明治のことだ。身分違いに、年齢差で結婚は許されなかったが、自らの仕事を続け、女性と共に新しい時代をつくろうと、女性の道を切り拓いた。

 そんな女性たち。気前よく、私たちにたくさん与えようと働くお姉さんの連帯が私たちには必要だ。メディアの女性たちの連帯に、だから私も加わりたい。

週刊朝日  2020年3月27日号

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