共感が苦手という人の多くが、相手の立場に自分を置いてイメージを見ていることを、講座の受講者さんにインタビューしていくなかで発見しました。
くり返しますが、「必ず、話し手の姿や表情をイメージのなかで見ながら聴く」。これが、イメージ絶望法のポイントです。
■形だけのあいづちやくり返しは入れない
「絶望」するための聴き方の3つめのポイントは、「あいづちの使い方」です。
話を聴くときはしっかりあいづちを入れましょう、とよくいいます。でも、イメージ絶望法では、あまりそれを重要視しません。
あいづちを入れようとするよりも、絶望している相手のイメージを見ることに集中してください。なぜなら、深いあいづちはイメージがしっかり見えていれば、自然と出てくるものだからです。
あいづちには、深さのレベルがあります。
・レベル1:意識して入れるあいづち
・レベル2:自分が緊張しないためのあいづち
・レベル3:イメージを見ながら自然と出たあいづち
レベル1や2をするな、とはいいませんが、イメージ絶望法では主にレベル3を使います。
相手に能動的に関わるための基礎練習として、レベル1や2の練習は大切です。私の講座でも行ないます。
でも、深く共感しているとき、人はわざわざあいづちを入れようとはしません。イメージが見えたとき、自分のなかの感情が動き、自然と出てくるあいづちこそ、相手にも共感が伝わる本当に生きたあいづちなのです。