“恋愛モンスター”安田大サーカスのクロちゃんが真実の愛を語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「新入学」。短大に入学直後は、なぜか、同級生全員が敵に見えていたと話すクロちゃん。女の子大好きな現在とは違い、異性との交流もほとんどなかったようだ。クロちゃんがそこまでして周囲をシャットアウトしていた理由とは――。 新型コロナウイルスの影響で、新しい仲間と会えるのはもう少し先になるが、新入学男子へクロちゃんが恋のアドバイスを送る。モテたいなら試す価値あり?
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4月といえば「新入学」の季節だしんね。
やっぱり、新しい環境になるわけだから、少し不安もあったりするよね。もちろんボクもそうだった。
ボクの場合、「新入学」で一番覚えているのは、短大の時かな。
その頃のボクは、とにかく同級生になめられちゃいけないって思いが強くて、すごい気を張って生活していたんだ。周りと仲良くする気なんて全然なかったし、むしろ敵だ!くらいに考えていたの。
だから、男女問わず誰ともほとんど絡まず、授業中も一番前のど真ん中の席に座って、一生懸命勉強していたのを覚えてる。
母親から「勉強を頑張りなさい」ってかなり発破をかけられていたのもあるだろうけど、一番の理由は、勉強を最優先で頑張って、良い成績を残して、「みんなよりもボクは上なんだよ」って印象づけたかったんだ。
とにかくマウントをとってやろうって必死(笑)。
あの頃って、クラスでの位置づけって大事でしょ? そのためには、友達や恋人なんて邪魔だ!くらいに本気で思っていたの。
あと、なめられちゃいけないっていうのと同時に、自分を強く見せたいって思いも強かったから、机の上には「週刊プロレス」や「格闘技通信」、中国拳法の「螳螂(とうろう)拳」とかを、つねに置いていたよ。プロレスラーの故・三沢光晴さんのトークショーにいった時にもらった全日本のジャージを着て登校したりね。
だから、めちゃくちゃ目立っていたみたい(笑)。