1月14日、保育士の資格取得を目指していたタレント・つるの剛士(44)のこんなツイートが炎上騒ぎに発展した。
「5児父親… ウルトラマン変身の資格… チャギントンお兄さん歴10年… すくすく子育て司会歴3年… 育休取得経験2回… 楽器演奏、歌、絵描き、読み聞かせ、造形、虫捕り、釣り、波乗り、つる農園、将棋… それでも1991年3月31日以降の高卒者は受験資格がないのか…orz」(原文ママ)
これに対しツイッター上では、「単に貴方が必要な基礎知識身に付けてないだけ」「子育てと保育は違う」「保育士さんに失礼」といった批判的な反応が続出した。騒動となったツイートの真意をつるの本人に聞くと、家族への思いや“夢”を語ってくれた。
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――保育士試験についてのツイートが賛否を呼びました。
僕の勉強不足ですが、当初は保育士の国家試験は高卒でも受験できると思っていました。しかし、1991年3月31日以前に高校を卒業した人には受験資格(保育科であれば96年3月31日以前まで可)はありますが、それ以降だと大学か専門学校を卒業していなければなりません。94年に高校を卒業した僕には、“受験する資格”すらないことがわかったのです。
――その悔しさが、あのツイートだったのですね……。
91年度以降の高卒者は、児童福祉施設に2年以上かつ2,880時間以上の実務経験があれば、受験資格が認められています。ですがそのような経験はありません。
ルールだから仕方ありませんが、そもそも保育士の国家試験は難関です。その試験で合格できる力があれば、そのまま免許を認めても何も問題ないと思う。ただでさえ保育士が足りていないのに、このハードルはやはりおかしい。2,880時間の実務経験と、保育に全く関係のない大学・専門学校卒業の経歴を同列に扱うことにも納得できません。
――ツイートに対して批判的な意見もありました。
保育士だという方々からもバッシングを受けました。もちろん彼らが大変な試験を突破していることは理解しています。「何を言っているの?」という気持ちもわかる。でも、僕みたいにこれから保育士を目指したいという人に、もっと間口を広げてもよいと思うんです。私が言いたいのは、保育士のハードルを下げろということではなくて、「もっとチャンスがあってもいいんじゃない?」ということ。あくまで「試験を受ける資格」の話をしているんです。その意図を正しく伝えられなかったことは反省しています。しかし今でも、ちゃんと勉強したうえで国家試験に合格できる力があるのなら、その人たちに保育士になるチャンスを与えるべきだという考えは変わっていません。