投資信託は、投資のプロである「ファンドマネジャー」があなたの代わりに運用をする。アエラ増刊『AERAMoney 今さら聞けない貯金の基本』(朝日新聞出版)から、その仕事をご紹介!
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独自に株式や債券の個別銘柄を選び、いつ買っていつ売るなどの判断もファンドマネジャーが行うのが「アクティブファンド」のファンドマネジャーだ。
対して、「インデックスファンド」は日経平均株価やNYダウなどの指数に運用成果を機会的に連動させるだけの投資信託。だったら銘柄を選ぶ必要もないし、投資判断も要らない。ファンドマネジャーもいらないのでは?
「インデックスファンドは指数に連動させることを目指しますが、ファンドマネジャーにも日々、大事な仕事があります。
機会的な連動とはいえ、実際は大量の銘柄を売買する取引手数料や為替手数料、有価証券の保管コスト、日々の換金をはじめとする現金の出し入れもあります。
投資信託の基準価額(値段)を指数と連動させるのは簡単なことではないのです。
指数と最終的なパフォーマンスを一致させ、途中の値動きも連動させることがファンドマネジャーの腕の見せどころです」(野尻さん)
たとえば日経平均株価に連動する投資信託でも、先物取引などを駆使しつつ、指数採用銘柄の売買手数料を節約するなど、日々のコスト削減努力に励むのもファンドマネジャーの立派な仕事だという。
100万円や200万円ならまだしも、eMAXISの場合は1本の投資信託でも数百億円規模のものが多くある。機械的運用といいつつ人間の精緻な仕事が欠かせないのだ。(取材・文/木村慎一郎、伊藤忍)
※アエラ増刊『AERA Money 今さら聞けない 貯金の基本』の記事に加筆・再構成
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