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ビジネスパーソンにとって、にわかに日常化した「オンライン会議」。でも、普通の会議とは違う、別のコミュニケーションルールがあること、ご存知でしたか。オンライン会議歴10年弱、東京と長野の二拠点生活を通じてオンライン会議を活用してきた津田賀央さんに教えてもらいました。
津田賀央さん(41)が前職のソニーではじめてオンライン会議をしたのは9年前。当時はインドの開発拠点をマネジメントする立場で、メンバーの進捗管理のために活用していた。会議室にひとつしかない集音マイクに、ひたすら話しかける。当時はカメラもなく、相手の顔も見えないから、ただ質問と回答を繰り返す合理的な会議だった。
現在、津田さんはソニーを退職して長野県に移住、現地にあるコワーキングスペースを運営している。この10年の間で、東京と長野の二拠点生活を行った経験もあり、オンライン会議を駆使して仕事をしてきた。最近は技術の進歩もあり「オンライン会議をしやすくなった」と感じるが、一方で新たなコミュニケーション技術が必要だという。
そこで、「津田さん流」オンライン会議ルールをご紹介。
【1】目線はカメラと同じ高さで
多くの人は、机にノートPCを置き、据付のカメラを通して話すから、相手を見下ろして話している。ただ、リアルな会議同様、人は上から話されるとなんとなく居心地が悪いもの。津田さんは通常、会話用にiPadかiPhoneを目線の高さに据え付けているが、PCの下に数冊の本を挟んで高さを変えるだけでも、相手への配慮になる。
また「上から目線」だけではなく「横から目線」にも気をつけるべし。オンライン会議中はPCに映った相手の顔を見ながら話すことが多いが、例えば相手の顔が画面の右端に映ると、どうしても目線は横に向く。ここは「相手の目を見ながら話す」というリアルなコミュニケーションルールに則り、カメラを向くのが正解だ。