最初のシリーズで登場したキャラクターが意外な形で再登場して活躍することもある。そんな往年のファンの心をつかむような設定や場面が織り込まれ、

「作者自身が自分の作品を楽しんで描いているような空気が、ファンに伝わるということなのだと思います」
 と受け止めている。

 40周年イヤーの最後を飾るこの時期ではある。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による執筆作業への影響により、4月12日の最新話から、連載の更新を一時休止することが発表された。

 連載休止を前にした時期に、原作者のゆでたまごさんは「キン肉マン」の40周年を振り返り、本誌に胸の内を明かした。

「18歳でデビューして40年も漫画家を続けると思わなかったし、いくつもの作品を描いて迎えた40周年ではなく、キン肉マンの作者として40周年を迎えられたのは感慨深いです」

 40年の中で大変だったことは、
「『週刊少年ジャンプ』で『キン肉マン』を、『フレッシュジャンプ』で『闘将!!拉麺男』を併載していた時は休む時間がなく、3日徹夜はざらでした。楽しいながらも体はつらく、結局腰を悪くして休載してしまった時が一番大変でしたね」

 40周年を超えた先の目標として、
「今のシリーズを、アニメ化や映画化したいですね。そして、生涯漫画家でいたいですね!」

 その目標を確かなものにするかのように、1983年にテレビアニメ第1話が放送されたのと同じ4月3日、ゆでたまごさんはツイッター上で、<キン肉マンの新シリーズも早くアニメ化して欲しい!>とツイートした。

 それに呼応するように、「#キン肉マンアニメ化」というハッシュタグのもと、多くのファンが続々ツイートし、トレンド入りを果たした。かつてアニメでキン肉マン役をつとめた声優の神谷明さんも、
<ゆでたまご先生、ぜひ一緒にアニメ「キン肉マン」作りたいです!!>
 とツイートした。

 連載再開後には、さらに大きな動きがみられるかもしれない。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事

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