漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏さんが「舞いあがれ!」(NHK総合 月~土曜8:00~ほか)をウォッチした。
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「舞いあがれ!」ではなく「ネジあがれ?」かと気づく今日この頃。パイロットを目指し空を舞うヒロイン・岩倉舞(福原遥)なのかと思いきや、池井戸潤原作の日曜劇場並みに下町と工場と職人がネジあがっている。
航空学校とはなんだったのか。「岩倉学生、右を見ろ」と、大河内教官(吉川晃司)の機体が舞の訓練機の真横に現れた時は、私の脳内で「トップガン」のテーマが高らかに鳴り響いたというのに。
しかしこの展開は、ハナからタイトル映像(折り紙が変化していく)でネタバレされていた。紙ヒコーキが、ばらもん凧になる子役時代。続く人力飛行機(大学)はジェット機(航空学校)へ。
が、ここで一旦飛行機はまっさらな紙に戻り、最初の紙ヒコーキとなる。そして鳥とも飛行機ともつかぬ何かに。ここらへんが実家工場ネジ期なのか? どうせなら折り紙のネジも出しておいて。
まぁ朝ドラヒロインのジョブチェンジは、毎度のことだ。「半分、青い。」も「おかえりモネ」もそう。初志貫徹する主人公は「マッサン」「エール」「スカーレット」など、モデルがいる場合が多い。