■では、まだまだ予断を許さない状況ではあるということでしょうか。
そうですね。神奈川モデルが機能しているとはいえ、医療機関がいちばん苦労しているのは、「診断がつくまで」です。これが本当に大変で。コロナの感染が疑われる患者さんを、「検査して、診断がついて、この患者さんは隔離病棟に入れる」ということがスムーズにできてはいない状況です。
とはいえ、コロナの感染が疑われる患者さんをいったんどこかには収容しないといけない。そのあたりが難しい。コロナの感染が疑われる患者さんを一般病棟に他の患者さんとともに交ぜるわけにはいかないですから。
■診断がついたあとは、神奈川モデルが機能して比較的スムーズになりつつあるが、診断がつく前の状態が詰まっている感じが続いている、ということでしょうか。
そうです。とはいえ、神奈川はまだ、逼迫するほど詰まってはいないですが、今後、そこがもっともっと詰まってしまって厳しくなってくる可能性はあります。
東京は、神奈川よりは、さらに厳しいのかなという印象はあります。
(AERAムック編集部/大田原恵美)