声もやや小さかった。それでも多賀さんは、「しっかり準備されたインタビューだった。貴重な機会を生かしてネットワークを広げたのでは」と見る。

「今回の『起業と資金調達』という題材の選び方を見ると、ある程度稼げる、企業法務弁護士を考えているのでしょうね。少なくとも、人権問題弁護士というわけではなさそうですね」(留学経験のある弁護士)

 同じ日にインタビューが掲載された、小室さんを含む全8組は2019年の卒業生か20年に卒業予定の学生がほとんど。21年卒業予定は小室さんだけだ。

 成績優秀者として抜擢されたのか、積極的に手を挙げたのか。いずれにせよ、小室さんがインタビューの準備を進めていた時期、眞子さまは新年に、小室さんを連想させる「月」を詠んだ和歌を発表し、宮内庁重鎮らに相談して「結婚宣言」を作成していたのだ。

 おふたりが結婚へ向けて、温めてきた駒を動かし始めたかのような印象だ。

「いよいよ臨戦状態に入ったということでしょうか。秋篠宮さまが納采の儀の条件としたのは、小室家が抱える金銭問題について国民が納得する説明を行い、国民の祝福を受けることです」(皇室ジャーナリスト)

 海外で学んだ成果を、日本に発信する機会にはなった。秋篠宮さまや国民の心を動かす一手となったのか。(本誌・永井貴子)

週刊朝日  2020年5月29日号