日本フードサービス協会も5月14日、新型コロナ感染拡大防止のためのガイドラインを発表した。店舗の入り口に手指消毒用のアルコールを設置する、注文を受けるときは客の正面ではなく、横から聞くといった具体的な対策例も記されている。客のグループ間の間隔は<できるだけ2メートル(最低1メートル)>とも書かれているが、これは政府側の要望で追加されたという。同協会の石井滋常務理事は言う。

「日本には約67万店の飲食店があり、地域や店の規模によって様々な対応が考えられます。なので、ガイドラインに強制力はありません。飲食店の方々が感染防止のためのアイデアを出す時の参考に使ってほしい」

 ガイドラインの策定は試行錯誤が続いている。今後も感染状況に合わせて内容を更新していくという。

 居酒屋は日本が誇る食文化の一つ。安心して酒が飲める日が来るまで、関係者の奮闘は続く。(本誌・西岡千史)

※週刊朝日オンライン限定記事

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