これまで必要とされなかったスリッパも不可欠だ。床にウイルスがついていた場合、足について自分のスペースに持ってきてしまう恐れがある。スリッパを脱いで、自分のスペースにはウイルスを持ち込まないというのが理想だ。高齢者の場合、スリッパは脱げやすく、上履きのほうが使いやすい。
また、災害が起これば、医者に診てもらい、薬をもらうまで時間がかかる可能性がある。持病の薬は避難用に少し多めにもらっておこう。お薬手帳があれば、受診がスムーズだ。その他、メガネや補聴器など忘れずに持っていくべきものもある。
「外出自粛で感染者が減ったことを見れば、新型コロナは適切に対応すれば制御できる、ということがわかってきた。やみくもに恐れる必要はなく、正しく恐れる必要がある。気をつけたいのは感染していても無症状の人がいるということ。症状がなくても全員がしっかりと対策をする必要がある」(尾島教授)
万が一に備えて、準備を始めよう。(本誌・吉崎洋夫、松岡瑛理)
※週刊朝日 2020年6月19日号より抜粋