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21日は夏至。昼の時間が1年で最も長い日です。夕方は、全国各地で部分日食となります。

梅雨の晴れ間 「部分日食」広く観察するチャンスあり

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21日は、夕方から全国各地で、部分日食となります。日食とは、月が太陽の前を横切るため、太陽の一部(または全部)が隠される現象です。今回は、アフリカから北インド、中国、台湾にかけての地域では、月が太陽の中央を覆い、金環のように見える金環日食になります。日本では西日本ほど大きく欠け、沖縄では、深い部分食になります。

21日は夏至で、昼(日の出~日の入り)の時間が1年で最も長い日です。この時期は、梅雨の真っ盛り。昼の長さを実感しにくいことが多いですが、部分日食と重なった今年は違います。梅雨前線は、本州の南に停滞するでしょう。長い時間、太陽が出ている所が多い見込みです。夕方は、広く部分日食が観察できるでしょう。

ただ、関東では、東の海上から湿った空気が流れ込み、雲が広がりそうです。とはいうものの、内陸など日が差す可能性も無きにしも非ず。沖縄は、梅雨明けしていますが、あいにく前線がかかります。沖縄本島では、雨や雷雨でしょう。先島諸島では、晴れ間がでる見込みです。金環日食に近い、深い部分食が観察できるでしょう。

日食専用のグラスを使って観察を

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たとえ数秒でも肉眼で太陽を見るのは危険です。日食専用のグラスや遮光板を正しく使い、安全に太陽を観察しましょう。日食グラスを使っても太陽を観察する時間はなるべく短くしてください。

次の全国で部分日食は10年後

日本全国で、次に部分日食が起こるのは2030年6月1日です。このときは、北海道の大部分で金環日食になります。沖縄や九州南部など一部の地域では、2023年4月20日にも起こります。