「山本さんは今後の課題が見えているのでは。政党の運営は政策づくり、広報活動、企業や団体との交渉など多岐にわたる。プロの党職員が100人規模必要で、数年ではつくれません。今のやり方では、熱狂的なファンはついてきても、政党としての組織化が難しい。本気で政権を狙うなら、既存政党の運営ノウハウも必要になってくることをよく理解されていると思う」(馬淵氏)

 山本氏は今後、どこに向かうのか。新宿2丁目のショーパブで働くゲイの店長を演じた山本氏の主演映画「EDEN」のラストシーンは、山本氏演じるミロと一緒に偏見や差別と闘い、悩みを共有するマイノリティーたちが、ミロを中心にしてダンスを踊って幕を閉じる。山本氏を抜擢した映画プロデューサーの李鳳宇(リボンウ)氏は言う。

「れいわ新選組を立ち上げた時、映画のラストシーンと太郎ちゃんの生き様が重なって見えた。日本の閉塞感を打ち破るために、これからも走り続けてほしいね。暴走しない程度に(笑)」

(本誌・西岡千史、上田耕司、吉崎洋夫)

週刊朝日  2020年7月3日号

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