佐藤:特にイランを相手に危機を作り出す可能性は十分にあり得ます。これは非常に怖いですね。

 今の官邸だってそうだと思いますよ。このコロナ危機で1年間政治空白があり、安倍政権はやりたいことができないから、少なくてもあと1年は追加するぐらいに思っていると思いますよ。しかも、4選の機は近づいたという感じになっていると思います。来年夏の東京五輪がもし中止となったら、目も当てられないですから。こういうことになると、解散総選挙が早くなりかねないですよ。だから、コロナでいろんなことが起きてきて、当事者は国のため、世界のためとかと思っているが、はたから見ると権力の延命のためじゃん、というのはどこの国でも起きるんですよね。

(司会・二階堂さやか)

週刊朝日  2020年7月10日号より抜粋