6月28日のある医師によるツイートが1.7万件以上リツイートされ、大きな反響を呼んでいる。
<傘の横持ちはちょうど子供の顔の高さになることが多いので本当にやめて欲しい 眼に当たることも多く非常に危険です 金属製の傘が当たり、顔に傷を負った女児を診察したこともあります 必ず傘先の方向に注意し、人に当たらない持ち方をしてください>
傘の「横持ち」をする人に対して注意をうながすツイートだったが、これには賛同する人が続出した。
<これで友人は失明寸前までいきました。本当に危ないです>
<これする人に駅で何度も腕や肩を刺された事があるからホント無理>
<車椅子の人も目線が低くて危ないので、気をつけてもらいたい>
多くの人が、傘の横持ちによって危ない目にあったことがあるようだ。
2013年、東京都生活文化局が行った「降雨時の身の回りの危険」の調査では、都内に住む3000人のうち、42%にあたる1260人がたたんだ状態の傘で“ヒヤリハット”や危害を受けた経験があったと回答した。同調査では、危害を受けた具体例も記載されている。
「傘を水平に持っている人がいて、首を突かれたので文句を言ったが『だから何?』と言われたので、警察に被害届を提出した」(34歳 男性)
「傘の本体を握り、水平にして、かつ前後に振りながら歩く人がいて、突かれそうになった」(37歳 男性)
「満員電車で水平に持っていた傘が、私の脇腹にぶつかり、肋骨にヒビが入った」(52歳 女性)
など多くの声が寄せられていた。
同調査が行われたのは約7年前だが、それ以降も傘の横持ちをする人は後を絶たず、マナーは向上されていないことがうかがえる。
そこで本サイトは、7月1日にJR新橋駅前で定点観測を実施。どのくらいの人が傘の横持ちをしているのか調べてみた。時間は午前8時半~9時半の通勤時間帯。汐留口近くの改札前で実施した。
「横持ち」にもさまざまなタイプがある。真横に持つ人や、斜めに持つ人。腕を振る勢いで、傘の先端が弧を描くように大きく振れている人。今回は、斜め45度以上の傾きが見られる人を「横持ち」としてカウントした。およそ、2~3分に1人のペースで傘を横持ちしている人の姿が見られた。