吉本興業のベテラン芸人・中田カウスを巡る・黒い噂・が繰り返し報じられ、カウス・バッシングともいえるような状況である。こうした一連の報道の背景には、きっかけとなる記事があった。
それは、『週刊文春』(2011年9月29日号)に掲載された「ビートたけし『暴力団との交際』すべて語った」と題する記事である。内容は、紳助問題以降、暴力団との親密交際が囁かれたビートたけしが、自身に降りかかった疑惑を払拭するために、取材に対して"すべてを語った"というもの。
この中でたけしは、自身が五代目山口組の組長と親睦を深め、高級時計をもらったという疑惑について、こう打ち消している。
「とんでもねえ話だよ。時計なんてもらってないよ。確かに五代目とは会ったことがあるけど、その話に尾ひれがついたんだな。ちょっと名前は言えないけどさ、ある芸人が嘘をついて、ほとんど無理矢理会わされたんだよ」
文春は記事中で「ある芸人」がカウスだと名指ししている。そして、この記事以降、カウスを巡る週刊誌報道は過熱していった。