(※イメージ)
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この記事の写真をすべて見る 「ラミレスの代わりの長距離砲、なんて期待しちゃいけません」

 これ、FAで横浜から巨人に移籍した村田修一内野手(30)の来季をベテラン記者に予想してもらった回答である。かつての村田はチャンスでアウトコースの球を踏み込んで右方向に打ち、打点を稼ぐ打者として評価されていたものだが......。

「結果を出してからインコースを厳しく攻められるようになり、そういうバッティングができなくなって、ここ数年はインハイとアウトローという単純な組み立てで打ち取られていますからね」(ベテラン記者)

 こう聞くと、かつて同じ攻めで併殺に打ち取られた巨人時代の清原和博の姿がよみがえってくるが......村田の体たらくぶりはチャンスでの打率と本塁打数に顕著に表れている。

 08年の得点圏打率は3割4分4厘で、本塁打は14本。09年も規定打席不足ながら3割7分5厘で9本打っていた。

 ところが、10年は2割5分で6本と減り、今季に至っては1割9分6厘、何と本塁打は0だった。

「今季の彼の得点圏打率は規定打席到達打者の中で最低。つまりチャンスに一番弱い打者、ということです。最下位チームの4番だから規定打席に達したのであり、強いチームならスタメン落ちしてますよ」(同)

 一方で、「清原よりは、いいんじゃない」という予測もあるのだが、
「村田は、清原ほど若いうちから注目され、打てなければたたかれるというつらい経験をしていないぶん、巨人に入ってたたかれても清原ほどひどく崩れないのではないかと。日本ハム時代の小笠原道大はチャンスに弱いと言われていましたが、巨人に来てチャンスに強くなりました。村田をプレッシャーのかかる4番では使わずに5番あたりで使えば、そういう可能性もあると思うんですよ」(スポーツ紙デスク)

 どこまでいっても、ラミレスの代わりを期待してはいけない、という話になってしまうのだ。


週刊朝日