「確かに1回のツイートで好感度が大きく下がることもあり、Twitterで発信しないという選択肢もあって当然で、優れた考察力がある証拠でしょう。昨年放送されたバラエティ番組で、自分で作る料理にこだわる男性について意見していましたが、料理経験がないのに作ろうとする男性が苦手で、『褒めなきゃ』というプレッシャーがすごくあるそうで、『想いと味は全然違うんです』『比例しない』と語っていました。また、別の番組では、『ニコニコした男性は浮気する』『結婚している方でニヤニヤしている人は不倫する』と、浮気する男性の見極め方を説明。自身曰く、男の人は顔に出てしまっているのだとか。そんな、バラエティ番組で取り上げられがちな異性がテーマのトークで、独自の見解を披露できるところも、いまだ活躍できる理由だと思います」(同)

■猜疑心強く「自分以外は全員詐欺師」

 続けて、「自身の性格もプラスに働いているのでは?」と語るのは女性向けウェブメディアの編集者だ。

「外着のまま自宅のソファーやベッドに座れないほど神経質な性格だと3月に放送されたバラエティ番組で明かしていました。しかも、自分とかかわる人間は基本的に全員詐欺師だと思っているそうで、『絶対に騙されない』と思いながら生きているとか。かなり猜疑心が強いというか、神経質なほうだと思いますが、ある意味、細かいところまで目を向けられるので、そこも鋭い考察力に繋がっているのでしょう。次々と新しい女性タレントが登場するバラエティ界ですが、世代交代の波にのまれない力は持っていると思います」

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、そんな若槻についてこう分析する。

「森口博子や井森美幸、島崎和歌子に続く存在として、2000年代を代表するバラドルとして数多くのバラエティ番組で活躍してきた若槻ですが、やたらと自分を前面に出しそうなタイプに見えて、実は空気をしっかり読んで必要以上に出しゃばらないところが人気の理由だと思います。2007年の引退騒動を経て、2009年に自身のブランドを立ち上げ、2012年に結婚・出産するなど、しばらく一線からは距離を置きましたが、それが逆に充電期間となって奏功したのかもしれません。2015年にバラエティ番組に本格復帰して以降、自分のペースをキープしながらも存在感をしっかり発揮しています。新しいタレントが続々と登場してきている中、まだまだ負けていられないとばかりに、このまま“女性版ヒロミ”のようなポジションで、息の長い活躍を続けてほしいですね」

 バラエティ番組での活躍だけでなく、結婚、出産、子育ても経験した若槻。後輩女性タレントたちの良きお手本にもなりそうだ。(丸山ひろし)

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