緊張感あふれる展開の中で、大和田常務や金融庁検査官の黒崎駿一(片岡愛之助)ら登場人物の個性あふれる演技、顔芸と名言が良いスパイスになり、6週連続でツイッターの世界トレンド1位と国民的人気ドラマとなっている。

 2013年7月期に放送された前作は社会現象となるほどの人気で、半沢の決めぜりふの「倍返し」が新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。TBSの関係者は、

「大和田常務のセリフが今年の流行語大賞に選ばれるのでは、と局内で話題になっています。前作は半沢の敵として憎らしいと思われた視聴者も多かったと思いますが、今回は半沢の味方につく場面も見られ、『愛されキャラ』でイメージが変わっている」

 と期待を込める。

 大和田は第1話で「やられたらやり返す。施されたら施し返す。恩返しです!」、第2話でも「お・し・ま・い・Death!」と名言を連発。子供たちの間でも大人気だ。「宿題やりなさい!」と親に注意された小学生の男児が「死んでも嫌だね!」と大和田常務のセリフで返したことがネット上で書き込まれ、爆笑を呼んだ。

 主役でない出演者のセリフが流行語大賞に選ばれるのは極めて異例だが、その可能性は十分にある。巨大権力に屈することなく正義を貫く半沢直樹の生き様と共に、大和田常務の今後の名言も注目される。(牧忠則)

※週刊朝日オンライン限定記事

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