駅での放送についても「成田スカイアクセス経由のアクセス特急」「京成本線経由の特急」とそれぞれ日本語と外国語で案内しているという。
なお、通勤特急の英語表記は「Commuter Express」と案内している。この表記は東急電鉄でも使用されている。
●東京モノレール
羽田空港アクセス鉄道の老舗として名高い東京モノレールは、看板列車の空港快速を「HANEDA EXPRESS」、区間快速を「RAPID」と表記する。
同社によると、空港快速を「HANEDA EXPRESS」にしたのは、「モノレール浜松町~羽田空港を最短時間で到達する列車である」ことを海外の乗客にわかりやすく伝えたいという意図での意訳だという。
区間快速の「RAPID」は、速達性においてEXPRESSの次点となるものであり、「RAPID一語でも区間快速の意味が伝わる」と判断し、決定したという。なお、空港快速、区間快速は日中のみの運転である。
●近畿日本鉄道
区間急行は「Suburban Express」、区間準急は「Suburban Semi-express」と表記する。「Suburban」は「郊外」という意味である。
同社によると、区間急行の英語表記に関する由来、資料がないという。一方、区間準急はあり、同社の英会話講習を担当するイギリス人講師の発案だという。例えば、大阪線の区間準急は近鉄八尾以遠、各駅に停まる。線路は高架から地平に変わり、沿線は住宅地や商店など、のどかな雰囲気に包まれるので、まさに大阪郊外といえよう。列車種別の英語表記に合点がゆく。
●JR九州
鹿児島本線の福岡エリアに準快速(Semi Rapid)を設定していたが、2018年3月17日ダイヤ改正で区間快速に変更。併せて鹿児島本線鳥栖~八代間にも区間快速が設定されることになった。
同社によると、区間快速の英語表記について、快速運転区間の停車駅は快速と同じため、「Semi Rapid」ではなく、JR西日本がすでに用いていた「Regional Rapid」が適切であると考え、整合性をとったという。ちなみに「Regional」は「地域」「地方」を意味する。