ジニョン(JYP ENTERTAINMENT)
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ヨ・ジング(Getty Images)
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パク・ヒョンシク(Getty Images)
パク・ヒョンシク(Getty Images)

 日本の女性を虜にする韓流イケメン俳優たち。なかでも30歳以下の俳優は層が厚く、次世代イケメンが粒ぞろい! ライター・酒井美絵子氏が要注目の俳優たちをリサーチした。

【写真】15歳ですでに“男”の色気…子役出身のヨ・ジングがこちら

 今年1月に発売された「韓国テレビドラマコレクション2020」(キネマ旬報社)に掲載された新作ドラマ(18年10月以降スタート分)は184作品。新鮮なテーマを探すのは、韓国ドラマ界の目下の課題だ。そこで最近は、一つのジャンルで見せるのではなく、ラブストーリーを軸にしながらもサスペンスやホラーなど“一見合わなそうな”要素をミックスし、オリジナリティーを出す作品が増えている。昨年韓国で放送された「ホテルデルーナ~月明かりの恋人~」もその一つ。「美男<イケメン>ですね」などを手がけたヒットメーカー、ホン姉妹による作品で、ファンタジー×ホラー×ロマンスをミックスした異色作だ。「ホテルデルーナ」で、IU演じるヒロインの相手役を演じたのが、ヨ・ジング。今年23歳になったばかりだが、芸歴はすでに15年。視聴率40%を超えた「太陽を抱く月」など、多くの作品で主人公の幼少期を演じてきた子役出身だ。よく「子役出身は大成しない」と言われるが、それは“かわいい男の子”が男になった姿に視聴者がついていけなかったり、成長したルックスが“違った”り、さまざまな理由があるという。そんな中で、ヨ・ジングが子役から脱却し、成功を収めているのは、彼がそもそも“幼かわいい”で売ってこなかったからだ。

「15歳で出演した『太陽を抱く月』でも、すでに“男”の色気を漂わせていました。心地のいい超低音ボイスや胸板の厚さといった“大人の男”の要素を早くから持っていたため、自然に大人役にスライドできたのだと思います」(All About韓国ドラマガイドの安部裕子さん)

 さらに色気が増したと評判の「王になった男」では、正義感にあふれた道化師ハソンと狂気の王イ・ホンの一人二役に挑戦した。

「ヨ・ジングは役にすっと入り込める才能があり、俳優になるために生まれてきたといっても過言ではありません。『王~』では、シーンの移り変わりで、なんの説明がなくてもどちらのキャラクターを演じているのかがわかりました。その変わり身は見事の一言です」(安部さん)

 来年上半期に放送されるドラマ「怪物」で、演技派俳優シン・ハギュンとW主演することが決まっている。男の色気と確かな演技力を持つヨ・ジング。生涯現役で活躍する“名優”となりそうだ。

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