亡くなった芦名星さん(C)朝日新聞社
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 女優の芦名星(あしな・せい、本名・五十嵐彩=いがらし・あや)さんが亡くなったことが14日、分かった。36歳だった。

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 所属事務所は「本日、午前中に新宿区内の自宅マンションで亡くなっているところを親族が発見しました。死因については現在調査中です」としている。警視庁では現場の状況から自殺とみている。

 またもや人気俳優の自殺に衝撃が走った。

 折しも、芦名さんは14日発売の雑誌「週刊プレイボーイ」で約10年ぶりだというグラビアに登場し、入浴シーンも披露していた。今年1月から放送されたドラマ「テセウスの船」(TBS系)にも出演し、女優として高い評価を得ていた。

 芦名さんは福島県郡山市出身。2002年にモデルとしてデビューし、同6月にドラマ「しあわせのシッポ」(TBS系)で女優デビュー。06年には日本、カナダ、イタリアの合作映画「シルク」の日本人ヒロインに抜てきされた。

「死因など詳しいことは調査中ですのでわかりません。事務所関係者は最近特に変わったことはなかったと言いますが、発見したのが親族というのが気になります」

 そう話すのはスポーツ紙記者だ。

「11年の東日本大震災で郡山の実家とお兄さんの自宅が被災し損壊してしまったそうです。両親とお兄さん一家は無事でしたが、芦名さんはとても心を痛めていました。もともと中学を卒業してモデルを目指して上京するときも、家族全員が応援して送り出してくれるほど、仲のいい家族でした」(同前)

 震災直後から芦名さん自身もボランティア活動に参加し、震災関連の仕事も積極的に引き受けるなど、復興支援に熱心に取り組んでいたという。

「15年ごろには『実家にもようやく除染が入る』と周りにも報告していましたから、常に心は家族と福島に寄り添っていたのだと思います。これはあくまでも推測ですが、今回その家族が発見したというのは、もしかしたら何か異変を感じていたのではないのでしょうか」(女性誌記者)

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