クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴(撮影/写真部・小黒冴夏)
クロちゃん/1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴(撮影/写真部・小黒冴夏)
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あるイベントで妖精の格好をするクロちゃん(写真:本人提供)
あるイベントで妖精の格好をするクロちゃん(写真:本人提供)

 安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて“真実”のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「変な仕事」。基本的には、マネジャーから仕事の詳細を聞かされないことが多いクロちゃん。何も分からないまま現場入りすることもあるため、時には危険な目にあうこともあるという。クロちゃんがこれまで体験してきた「変な仕事」とは?

【写真】あるイベントでとんでもない衣装を着せられるクロちゃん

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 ボクは、仕事のスケジュールを、マネジャーからギリギリまで知らされないっていうパターンがけっこう多い。こんな芸人って、他にあんまりいないんじゃないかな。翌日の仕事のことだって、あんまり分かっていないことだって、けっこうある。

 いつも日曜日に、翌日の月曜日から1週間分のスケジュールをマネジャーに聞くことにしているんだけど、基本的にはほとんどのスケジュールが「(仮)です」みたいな感じで言われて、具体的にはあまり教えてもらえない。

 スケジュールが全体的にふわっとしているから、女の子とデートや友達とご飯に行く約束も気軽にはできないのはつらいね(笑)。

 さらに、ボクの場合、「変な仕事が多い」っていうのもあるから、ちょっと困る。

 何も具体的な内容を聞かされないまま、現場についたら、対応に困る不思議な仕事だったり、時にはすごい危険な仕事だったりすることもあるんだ。

 8月に、としまえんで行われた「DDT LIVE!~さよならとしまえん~大仁田厚負けたら即引退SP路上電流爆破」もそんな仕事の一つ。

 ボクはあくまで引退試合の立会人ですって言われていたのに、急に試合にも参加させられることになって、ほんとうに嫌だった。大仁田さんがいきなり「クロ、お前も試合に出ろ」って言い始めて、嫌だ!って断っているに結局出るはめに…。

「どうせ、最初から分かっていたんでしょ?」って、思っている人もいるかもしれないけど、ボクは一切何も聞かされていなかった。

 最終的に、大仁田さんから電流爆破バットで殴られるし、熱くて、まじで危なかった!

 マネジャーが「“死ぬ”以外はNGなしです」って言って仕事受けているみたいだから、こんなことになるんだよね(笑)。

 他にも、若手の頃だけど、「普通のロケです」って聞かされていて現場に向かったら、「ダチョウは人間に求愛するのか」みたいな企画で、ダチョウと一緒に狭~いプレハブで24時間過ごさなきゃいけなくなったこともある。

 ディレクターからは「絶対ダチョウの前に立たないでください」って指示が…。どうやらダチョウの前蹴りを食らうと内臓が破裂しちゃうみたいだった。ライオンも殺せる強さがあるって。

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