
ルイス・ハミルトン(メルセデス)がミハエル・シューマッハの記録に並んだ。第11戦アイフェルGPで今シーズン7勝目を挙げたハミルトンは通算勝利数を91勝とし、シューマッハとともに歴代最多記録保持者となった。
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今シーズンここまで最も多くの勝利を挙げているハミルトンが、この先も勝利を重ねていくことは間違いなく、ハミルトンがシューマッハを抜いて単独最多優勝記録保持者になるのは、時間の問題だ。
すでにハミルトンは、いくつかの記録でシューマッハを超えている。2017年のイタリアGPでは、予選で最速タイムを記録したドライバーに与えられるポールポジション回数で68回だったシューマッハの記録を抜き、現在はその記録を96回まで伸ばしている。
さらに通算の表彰台登壇数でも、シューマッハが持っていた155という記録を今年の第6戦スペインGPで上回り、史上最多表彰台獲得記録を更新している。
また、現在首位に立っているチャンピオンシップ争いをこのまま制すれば、通算7度目のタイトル獲得となり、これもシューマッハが持つF1史上最多記録に並ぶ。
これらの記録以外にも、ハミルトンの凄さはデータを見ても明らか。
注目してほしいのは、その勝率だ。ハミルトンは2007年にデビューしてから前戦アイフェルGPまで261戦に出走し、勝率は現時点で34.9%となっている。この勝率は歴代ドライバーの中では5位だが、上位4名はいずれもF1黎明期の1950年代のドライバーばかりでレース数は51戦以下。100戦以上出走したドライバーの中ではハミルトンの勝率34.9%はトップを誇る。
同じ91勝のシューマッハでさえ、勝率は29.7%。また1980年代から1990年代に活躍した名王者のアラン・プロストとアイルトン・セナも、勝率は25.5%にとどまっている。ちなみに現役ドライバーでハミルトンに次いで勝率が高い、4冠王者のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)ですら、勝率は21.1%ということを考えれば、いかにハミルトンが頭抜けているかがわかる。