4位にランク入りしたサインポストは、冒頭に紹介した高輪ゲートウェイ駅構内の無人店舗で、JR東日本との合弁会社を通じて「レジなしスルー型」の決済システムの開発を担った。米国のアマゾン・ゴーのように、カメラやセンサーを使って人の出入りや商品の動きを把握するため、購入した商品をスキャンしたりせずに支払いが完了する。

「人や商品を認識する画像認識システムには独自開発のAIを使っています。また、当社は導入実績が豊富。10月16日にオープンする無人決済の小型スーパー『KINOKUNIYASutto(スット)目白駅店』でも使ってもらっています」(サインポストのコーポレート本部)

 店に立つ人が少なくなれば、人手不足もカバーできるし、店舗のデジタル化が進めば、顧客や売れ行き商品の分析の精度も上がる。人の接触が少なくなるため、新型コロナウイルスのような感染症を防ぐのにも効果がある。コロナをきっかけに、普及が一段と速まる可能性もある。

(本誌・池田正史)

※週刊朝日オンライン限定記事

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