
上司に怒られ、先輩にほめられ、同期とはげまし合う。そんな毎日を夢見て踏み出した新社会人生活なのに、同期も上司も画面の向こう側。コロナ禍で「いきなりリモート」に突入した新入社員たちの嘆きを紹介する。
●同期と全く交流できない。ドラマ半沢直樹を見ていて、自分には半沢と渡真利のような、信頼し合える同期はできないんだろうと思うと涙が出てきた。(23歳・女性・医療)
●リモート会議では発言するタイミングがわからないし、指摘も文字や画面越しだときつく感じる。右も左もわからない中での在宅勤務はすごくつらい。(23歳・女性・人材)
●直接会ってコミュニケーションが取れず、孤独で寂しかった。入社して2カ月くらいは何度も泣いた。(23歳・女性・メーカー)実践的な研修を受けられず、仕事が覚えられていない。今は出社できるようになったが在宅勤務もOKで、先輩が自分のためだけに出社してくれているのが申し訳ない。(24歳・男性・広告)
●チャットでの質問は言葉の量が少なくなって捉えられない文脈もあると思う。想像力が必要だが、経験がないと難しい。仕事を続けるうえで困ることが出てくるかもしれない。(26歳・男性・大学職員)
●時間管理が難しい。9時から17時が定時だが、特に管理されていないので日中だらだらして夜働くことも。(23歳・男性・IT)
●今も出勤は週1回。仲のいい同期ができないし、先輩がどんな人なのかもわからない。聞きたいことがあっても躊躇してしまう。(23歳・女性・出版)
●パソコンを取りに行った以外1度も出社していない。通勤がなく、その分ぐっすり眠れるのはうれしいが、気軽な雑談がない分ひたすらミーティングが入るので3カ月くらいは休憩するタイミングもつかめなかった。担当しているお客様には名刺も渡していないし、打ち合わせは常にビデオ・オフ。人となりどころか顔もわからないので信頼関係が築けているかわからない。(23歳・女性・コンサル)
●会社がコロナに無頓着すぎる。緊急事態宣言が出るかというときに歓迎会があって参加しないわけにはいかなかった。在宅勤務できる人がうらやましい。(23歳・女性・印刷)