眞島秀和(C)朝日新聞社
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 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の第30話が1日に放送され、女優・川口春奈演じる帰蝶が久々に登場。約5カ月ぶりの登場に「帰蝶が来た!」などとSNSでは盛り上がりを見せた。今作は主演の長谷川博己を筆頭に、吉田鋼太郎や滝藤賢一などが出演し「イケおじ渋滞」と評されるほど、魅力的なベテラン俳優が多数出演している。なかでも新たに注目され始めたのが明智光秀(長谷川)とともに室町幕府の再興を目指す細川藤孝を演じている眞島秀和(44)だ。

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 2001年に公開された映画「青~chong~」でデビュー後、数々の映画やドラマでバイプレーヤーとして活躍してきた眞島。ドラマ「隣の家族は青く見える」(フジテレビ・2018年)では北村匠海との同性カップル役、「おっさんずラブ」(テレビ朝日・2019年)では林遣都の元彼で独身貴族の上司・武川主任役と、いずれも同性愛者という難しい役どころを好演し、話題となった。

 さらに9月に最終回を迎えたドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」(日本テレビ)では、容姿端麗で仕事もデキるイケおじながら、実は「カワイイものが好きすぎる」という営業部課長に扮し、見た目とギャップのあるかわいい演技で新境地を開拓。「おじキュン」ブームとも相まって、深夜の放送時間帯ながら毎回Twitterのトレンドに入るほど多くの視聴者を虜にした。SNSでも「なんだこの眞島さんがかわいすぎるドラマは!」「全5話は短すぎる!もっと見たい!」などと盛り上がりを見せた。

「涼し気な切れ長の目元やスラリとした長身、また劇中でも仕事ができるインテリ系の役が多かったので、眞島さん=クールというイメージが定着していました。そんななか、『おじカワ』では雰囲気を覆すギャップにやられた視聴者が多かったようです。でも眞島さんは、意外にもプライベートではよく話す方だそうで、初対面の人からは『思っていたより、よくしゃべるんですね』と言われることが多いとインタビューで語っていました。『なぜ寡黙なイメージがあるのか逆に知りたい』と自虐的に答えていました」(テレビ情報誌の編集者)

 プライベートでは、愛犬・チワワのハナちゃんにメロメロだとか。先日、出演した「あさイチ」(NHK・10月16日)では動画で愛犬を紹介。休日の過ごし方を円グラフで披露したのだが、8歳になるハナちゃんと寝るとき以外は、ほぼ一緒に過ごしていることを明かした。自身が弱っているときはハナちゃんに赤ちゃん言葉で話しかけてしまうこともあるそうだ。番組内では彼の大好物として、出身地山形の郷土料理「ひっぱりうどん」が紹介されたのだが、それを無心に食べる姿がアップに。SNSでは「もぐもぐ眞島さんかわいい」などとの声があがっていた。

■妻はあの有名人だった

 一方、共演者からの証言でも素顔の眞島がうかがいいしれる。

「『おじカワ』で共演した今井翼さんからは、撮影の際に訪れた玩具店で『愛犬用のぬいぐるみを購入する姿がキュートだった』と情報番組で暴露されていました。同ドラマで甥役だった藤原大祐さんも『でもさ、パグ太郎(作中に登場する主人公の推しキャラ)って本当に可愛いよね』と眞島さんが撮影の合間にポロッと口にしていたのを目にしたそうで、それがかわいく見えたと言っていました。また、多数の共演歴がある吉田鋼太郎さんからは『硬派でまじめな部分があるかと思えば、いきなり適当な部分もある』とその落差の激しさをバラされていました。それを受けてご本人は『適当な部分が本来の自分に近い』と、照れくさそうに笑顔で話されている姿もまたキュートでした」(同)

 売れっ子になっても謙虚な姿勢を崩さないことも眞島が活躍している所以であろう。若いときは、「辞めたい」「大きな役をやりたい」などという思いもあったというが、今ではそういう思いはないとも明かしているが、「今後もずっと役がいただけたら。これが自分の仕事ですし、とにかく続けていきたい」と話している(「日経エンタテインメント!」 9月号)。

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、眞島の魅力についてのように考察する。

「整った顔立ちと落ち着いたたたずまいで、どんなドラマにおいても彼がいるだけでシーンが引き締まります。『隣の家族は青く見える』では、パートナー役の北村匠海を温かく見守るナイーブさの入り混じった表情が印象的でしたし、2018年にNHK BSプレミアムで放送された単発ドラマ『カラスになったおれは地上の世界を見おろした。』では、カラスとからだを交換した男という難しい役どころをしっかりと演じていました。プライベートでは昨年11月、雀士であり、倉田真由美の有名漫画『だめんず・うぉ~か~』に出ていたヨーコ会長こと渡辺洋香さんと数年前に結婚していたことが発覚しました。私生活でもクールに見えて実はかなりユニークなキャラクターだと思うので、バラエティやトーク番組などで深く掘り下げていくと、まだまだ私たちが知らない意外な面が飛び出してくるかもしれません。役者としては、年齢を重ねるごとに存在感を増していくタイプの俳優だと思いますので、今後もドラマに不可欠なスマートで渋いキャラとして活躍し続けてほしいですね」

「麒麟が来る」は2月の最終回に向け、重要な役どころを担うことが期待される眞島。2021年には映画「夏への扉 ―キミのいる未来へ―」の公開も控えている。クールでキュート、そして謙虚――さまざまな顔を見せてくれる実力派俳優が次はどんな演技を見せてくれるのか。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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