番外2位 JR西日本・智頭急行


特急「スーパーはくと」京都~上郡~倉吉:293.3キロ

 第2位は智頭急行HOT7000系で運転される特急「スーパーはくと」。1994年12月3日に開業し、京都~鳥取・倉吉を結ぶ。大阪~鳥取は播但(ばんたん)線経由の4時間余りから2時間半に短縮された。

 京都~上郡、智頭~倉吉(計237.2キロ)はJR西日本、上郡~智頭(56.1キロ)は智頭急行を経由し、最速3時間24分で結ぶ。表定速度は時速86.2キロ。

 特急「スーパーはくと」は京都~鳥取(253.5キロ)の列車もあり、番外4位である。

・番外5位 JR西日本・京都丹後鉄道
特急「はしだて5・2・14号」京都~宮津~豊岡:177.8キロ

 特急「はしだて」は5往復中2往復が京都丹後鉄道KTR8000形で運転され、下り1本、上り2本は京都~豊岡を結ぶ(久美浜~豊岡は快速)。京都~福知山(88.5キロ)はJR西日本、福知山~宮津~豊岡(89.3キロ)は京都丹後鉄道を経由する。最速3時間09分で、表定速度は時速56.4キロ。

 当該列車の京都~綾部は特急「まいづる5・9・6・14号」と併結している。特急「まいづる」は京都~東舞鶴運転、102.6キロJR西日本管内で完結する列車のため、番外ランキングの対象外(参考記録扱い)とさせていただく。

 番外8位に特急「はしだて9号」京都~宮津(118.9キロ)がランクイン。こちらも特急「まいづる9号」東舞鶴行きと併結運転が行われている。

・番外7位 JR東日本・東武鉄道
特急「スペーシア日光」新宿~東武日光:134.9キロ

 第2位の解説の文末にも記したが、新宿~東武日光の列車をあえて番外7位とさせていただいた。その大きな理由は、同区間の定期列車はJR東日本の車両で運転されるため。特急「日光」として1往復されている。

 ただし、JR東日本車両の検査に伴う代走、臨時列車設定の場合は、東武車両による特急「スペーシア日光」で運転される。

 以上、100キロメートル以上を走る私鉄特急を調べてみた。ランキングについては、別表も併せてご参照いただきたい。(文・岸田法眼)

岸田法眼(きしだ・ほうがん)/『Yahoo! セカンドライフ』(ヤフー刊)の選抜サポーターに抜擢され、2007年にライターデビュー。以降、フリーのレイルウェイ・ライターとして、『鉄道まるわかり』シリーズ(天夢人刊)、『論座』(朝日新聞社刊)、『bizSPA! フレッシュ』(扶桑社刊)などに執筆。著書に『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)がある。また、好角家でもある。引き続き旅や鉄道などを中心に著作を続ける。