■第2幕は時代劇・鼠小僧をロケで楽しめる

阿部は、第2幕の「鼠小僧」を印象的なシーンとして推した。江戸の町で愛された「鼠小僧次郎吉」が姿を消したことを嘆く、江戸一番の美女・団子屋のお丸(深澤)や、岡っ引きの新吉(岩本)、同心の徳俵進之助(宮舘)ら庶民と、官兵衛(向井)・半兵衛(目黒)・以蔵(ラウール)ら闇に跋扈する悪党たちの戦いを描く、大立ち回りの時代劇だ。

「日光江戸村にロケに行きました。いつもは舞台上で行われるコメディーが、ロケになったことによって、より、物語に入り込めるような面白さになったかなと思います」と阿部が舞台との違いを語ると、深澤が「セットもすごいですしね」と相づちを打った後、「でも待って、コメディーじゃないから。あれ、マジだから」と発言。佐久間の「女優賞狙ってるの? お丸さん」との茶化しにも、真顔のまま「そうそうそう、マジでやってんの」と続ける一幕が。
阿部が「まあでも、笑いどころも多々あって、リラックスして見ていただきたいなと思います」とまとめた。コミカルなシーンも、泣けるシーンも満載だ。

■滝沢秀明監督は「初めてとしてはちゃんとできてた」!?

この映画で初メガホンを取ったのが、2018年いっぱいで芸能活動から引退し、現在は“裏方”としてジャニーズ事務所を支えている、タッキーこと滝沢秀明だ。もともとは自身が主演を務めた舞台でもあり、「滝沢歌舞伎ZERO」の演出も手掛けている。

滝沢監督は、ラウールによれば、「今回は監督として、Snow Manと、と言うよりは、スタッフさんと連携を取っているイメージ」だったという。
向井も「滝沢くんが自ら、カメラさんのいる舞台に上がって『こっちから(カメラで)抜きましょうか』とかコミュニケーションを取っていた」と、監督ぶりを証言した。ところが、「初めてとしてはちゃんとできてたかな?」と続けたため、ほうぼうから「めちゃくちゃ上から目線!」のツッコミが。滝沢の姿は会見場にはなく、「いま、いないんで」ととぼけて、向井らしく笑いを取った。

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