2月14日、衆院本会議で史上2番目の額の補正予算案が賛成多数で可決されたまさにそのころ、議員会館の廊下では、リボンのついた紙袋を両手いっぱいに抱えた議員秘書や、段ボール箱を持ったインターン生らが右往左往していた。
多忙なセンセイ方も、世の慣わしには従うということか。となると、気になるのはやはりその数。本誌は、閣僚にバレンタインチョコ取材を敢行した。やはり一大関心事なのだろう、男性17閣僚のうち、回答を寄せたのは実に12人。
その結果、栄えある第1位に輝いたのは麻生太郎副総理だった。事務所に取材趣旨を伝えると、笑いながらチョコを数えてくれた。
「36個いただいております。ありがたく頂戴し、自宅に持ち帰る予定です。手紙とともにお礼をする予定です」(担当者)
第2位は30個の同数で、林芳正農水省と茂木敏充経産相の2人。続く第4位は20個で、新藤義孝総務相と谷垣禎一法務相、岸田文雄外務相、菅義偉官房長官の4人だった。
「全部本人が食べてしまうとニキビ肌になってしまうので、家族でいただくと思います」(谷垣事務所) 「他の先生はどのくらいもらっているんですか。うちは少ない方でしょうかねえ?」(新藤事務所)
8位となった田村憲久厚労相(17個)の事務所は「こんなにいただけて、本当にうれしい」と素直に喜びを表現した。
意外と不人気だったのは、12個で9位に低迷した石原伸晃環境相。10位の小野寺五典防衛相(8個)の事務所は「震災の影響で昨年はいただいていないので、久しぶりですね」。
最下位に甘んじたのは根本匠復興相。「女性議員から6個いただきました。多分、閣僚の中で一番少ないと思います(事務所担当者)と自嘲気味だった。 一方、ミス富士山から官邸でチョコを贈られて笑顔を見せた安倍晋三首相や、山本一太内閣府特命担当相はノーコメントだった。
※週刊朝日 2013年3月1日号