一口食べて思わず「やばいっ♪」。小粋なビストロで「シェフこだわりの有機野菜ポトフでございます」と出されても全然文句ナシ。うまいうまいうまいうまい。だが、ちょっとうますぎたかもしれません。4日目の昼にはかなり飽きが来てしまった。あぁ、和風スープのシンプルさが恋しい。日本人だから? それとももう45歳だから?

 とは言え体重は順調に減り、4日目終了時点で3.7キロ減の90.7キロ。これはもう、明日には80キロ台突入ではないか。ドリームズカムトゥルーだ。

 だが翌朝は何とわずか200グラム減。なぜだっ。お散歩中にカフェで食べた豆腐アイスがよくなかったのか。それとも5日目のご褒美食材である「お肉」に山形牛特選カルビを選んだのがやり過ぎだったのか。くそっ、神様のイジワル。あんなにうまかった洋風スープが苦い。

 6日目からは最後の中華風スープ。鶏団子をこねこね、カブをざくざく。なんだかダイエットスープ感ゼロ。たっぷりの日高昆布で濃いめの出汁をひき、顆粒の鶏ガラスープを加えてできあがったスープにニラを投入して、いただきます。あ~これ、ちょうどいい。一番好き。カブとえのきでスープにちょっととろみが付くのも好み。お昼はスープジャーに詰め、取材で訪れた東京・東村山駅のロータリーに腰掛けてむしゃむしゃ。人目なんか気にしないもんね。

 運命の最終計量。結果は、5.5キロ減の88.9キロ! 前回の6キロ減には少しだけ及ばなかったものの、四捨五入すれば6キロだ。正直、これなら全然つらくない。個人的な感想としては、洋風はちょっとうますぎて飽きるので1食か2食に限定して、中華風と和風を組み合わせれば鼻歌交じりで1週間を乗り越えられそう。さぁ、今夜はお祝いの乾杯! あ、ほどほどにします。

 このダイエットはリバウンドしやすい。ただ、立て続けに何週間もスープ生活を送るのはNGだ。1週間が終わったあとは玄米メインの和食生活に切り替えて体重増加を防止しよう。2~3週間が経過して、体重が減ったまま落ち着いてきたら、再び1週間のスープ生活に変更する。この繰り返しで理想体重に近づけていこう。(編集部・上栗崇、フードジャーナリスト・浅野陽子)

>>【後編/進化版「3種の脂肪燃焼スープダイエット」の進め方を完全公開 肉もお米も好きなだけ食べられる!】へ続く

AERA 2020年12月7日号

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