【リビングルーム・寝室】


 次は、家族が集まるリビングルーム。今年はコロナ禍で正月も大勢が集まらないかもしれないが、それでもキレイにしておきたい。一番簡単な方法は、「レースのカーテン洗い」と高橋さん。

「レースのカーテンを洗うだけで、光の入り方も変わり室内が明るくなります。洗濯機で脱水をした後そのままかけるだけで済むので簡単です。柔軟剤も使えばほのかに香りも漂い、リフレッシュ効果も期待できます」

 寝室は「風通し」を良くさせるのが鍵だ。不要になったクローゼットの中の洋服は処分し、除湿剤を置いたり、扇風機を当てたりして人工的に風を送る。そうすることでカビやニオイ対策になる。

「ベッドマットも同様に湿気をとるために、椅子に立てかけるなどして風を当てましょう」

【マットは不要論】
『一回やれば、一生散らからない「3日片づけ」プログラム これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社刊)の近著がある片づけアドバイザーの石阪京子さんは、年末の大掃除を機に不要なマットは捨てるべきと力説する。

「玄関・トイレ・キッチンのマット、私はこれを『3大不要マット』と言っています。汚れがたまるだけでなく、こまめな洗濯が面倒です。マットは敷かずに普段からキチンと床掃除をすればいい。わが家ではトイレマットも敷いていません。その代わり壁や床をキレイに拭いています」

 今回の誌面に登場した3人全員が口をそろえるのは、「大掃除は年末に慌ててせず、普段からやる習慣をつけるべし」。

 石阪さんは、本気になれば家は3日で片付くので、それを維持すべきと力説する。

「コロナ自粛中にスーパーから商品が消えました。家が片付いている人はそんなに買わなかった。必要量がわかっているからです。家にモノがあふれている人が不安な気持ちから買い占めて家が散らかるという悪循環です。片付けに必要なのは思考改革です。意識が変わればリバウンドもしません」

 来年こそは思考改革しよう。(本誌・大崎百紀)

週刊朝日  2021年1月1‐8日合併号

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