アメリカの派手なマスク。クリスマス柄と、カレッジフットボールチーム柄のマスクです(写真/筆者提供)
アメリカの派手なマスク。クリスマス柄と、カレッジフットボールチーム柄のマスクです(写真/筆者提供)
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 2020年ももう終わりですね。瞬く間に過ぎたような、とてつもなく長かったような、なんとも奇妙な年でした。皆さん、1年間お疲れさまでした。

【写真特集】洋服を選ぶようにマスクを選ぶ!進化した様々なマスクを写真で紹介

 この1年弱で、手放せない日用品となったのがマスクです。特にわたしの住むアメリカでは、それまでマスクをする習慣はまったくなかったのが180度変わりました。大半の州・群で、屋内に入るときや大人数で集まる際にマスクを着用することが義務化されたため、みな何枚も布マスクのストックを抱え、日々洗濯して使いまわすようになりました。

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 マスク着用が義務化される前の春先は、紙製の使い捨てマスク、サージカルマスクやN95マスクなど、医療現場用のマスクが使われていました。その時期はマスクというと、それしか手に入らなかったのです。しかし着用が義務化されてから、マスクは特別な医療用品から日用品へと変わりました。そして、人々の購買意欲をかき立てるべくさまざまなマスクが生まれるようになりました。たった1年弱でここまで進化するものかと驚くほどに。ただアメリカでのマスクの進化は、日本のそれとは真逆に向かっているように見えます。

 日本の進化系マスクは、質にこだわったものが多いですよね。「通気性バツグン」や「抗菌・消臭」は当たり前で、「飛沫防止〇%」と感染対策を強調したり、夏は「ひんやり冷感」、冬は「吸湿発熱」とシーズンごとに機能を変えたり。「耳が痛くならない」「鼻に跡がつきにくい」「メイクが落ちにくい」「小顔に見える」など、アイデアの数々に圧倒されます。「△△メーカーと□□大学が共同開発したハイテク新素材!」なんて文言を見ると、もはやこれはマスクなのか、オリンピック用の競泳水着か何かじゃないのか、と頭がくらくらしてきます。

 一方アメリカの進化系マスクはどんな感じかというと、ずばり見た目重視です。カラフルで、人目を引いて、なるべく人と被らないデザインが多い。シーズンごとに違う柄が生まれ、12月下旬の現在はクリスマス柄をたくさん見かけます。また、自分の出身・在籍学校のロゴ、働いている会社や店舗の名前、贔屓にしているアメフトチームのロゴなどをプリントしたマスクも人気です。「I miss you」などのメッセージや、政治・宗教的な主張が印字されていることもあります。顔が隠れている分、マスクで自己表現をしなければならないと思うのでしょうか。

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大井美紗子

大井美紗子

大井美紗子(おおい・みさこ)/ライター・翻訳業。1986年長野県生まれ。大阪大学文学部英米文学・英語学専攻卒業後、書籍編集者を経てフリーに。アメリカで約5年暮らし、最近、日本に帰国。娘、息子、夫と東京在住。ツイッター:@misakohi

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