交通系に流通系に海外ブランド――。クレジットカードは持ち主のライフスタイルが反映される(撮影/写真部・工藤隆太郎)
交通系に流通系に海外ブランド――。クレジットカードは持ち主のライフスタイルが反映される(撮影/写真部・工藤隆太郎)
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 コンビニでお菓子を買うときや、レストランで食事をするとき、海外旅行に出かけたとき、あなたは支払いは現金、それともクレジットカード?

 日本でカードの普及は進んでいるが、支払いにはあまり使われていない。民間最終消費支出のうち、カード払いは約14%。海外を見ると米国が約35%、韓国は約50%、中国は40%超だ。

「借金をするようで嫌だ」「不正利用が怖い」が、主な原因とみられ、カードを持っていながら活用できていない。そんな人たちに、ファイナンシャルプランナーの山口京子さんはこうアドバイスする。

「もったいない。どれだけ家計の助けになるか。使いすぎが心配な人はクレジットカードのサイトで明細を見て利用状況をチェックすればいい。家計簿を自分でつけるより正確ですし、月ごとの利用上限額を決めておけばいいんです」

 カード会社のVisaが1月、男女3千人を対象にカードや電子決済の利用と貯蓄の関係を調べたところ、少額でも積極的に使っている人の世帯収入に対する平均貯蓄率は19%と、現金派の13%を上回っている。

 正確な利用履歴をチェックできるので無駄遣いを防げるうえに、ATMに行く必要がないので手数料と時間の無駄も省けるという。ちなみに、ATMで現金を下ろす際にかかる105円の手数料は50万円を1年間銀行に預けた場合の利息に相当する額だ。

 人の価値観やライフスタイルは年がたつと変化するもの。そこで、山口さんが勧めるのが、クレジットカードの2年に1回の見直しだ。

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