昨年から全国の公立小学校の5・6年生で年間35単位の英語の授業が必修化された。コミュニケーション能力の素地を養うことを目標に始まり、実際に琉球大学の大城賢教授によると小学校で英語を習った子どもは「外国人とのコミュニケーションに積極的になる」ということがわかっている。
一方で、2009年の全国都道府県教育長協議会の調査では、単独で英語を指導することに不安を抱く小学校教員が過半数いることが明らかになっている。教員の英語力の強化など課題が残るが、文部科学省は小学校低学年から英語を必修にすべく検討している。
それに備え、小学校に上がる前の幼児の段階から英語教育をスタートする家庭が増えている。スムーズに英語を理解するために子どもの「英語脳」づくりに励む親も多いが、実際には何才から英語を始めるのが適しているのだろうか。
ベネッセコーポレーションの幼児向け教育ブランド『Worldwide Kids』によれば、英語教育を始めるタイミングは「子どもが発話するころ」を目安にするといいそうだ。成長には個人差があるので「何才から」と決めてしまわず、子どもの発達を見ながら判断するのが一番だという。「パパ」「ママ」など意味のある言葉を発するようになれば、英語教育を始めるタイミングだ。
このような言葉を発し出す1才のころは、言葉や知識を遊びの中から吸収していく。ベネッセによると、この年齢はとくに親と一緒に遊ぶことがいちばん安心できる時期で、幼児が親と一緒に遊びを通して英語を学ぶことが重要なポイントとなるそうだ。
そうした点から、幼児向けの英語教材はDVDや絵本などを使って楽しく学習するものが多いわけだが、『Worldwide Kids』はiOS、Androidに対応したアプリ「Hello! Mimi―Mimiちゃんと英語であそぼう!―」の提供を開始した。幼児がスマホ画面をタップ、スワイプ、シェイク、連打すると画面の中のキャラクターが英語でしゃべったり、歌ったり、予想もしない行動をとったりなど、何どもタッチしたくなるかわいい仕草で、英語体験に導くしかけだ。
幼児に対する英語教育でもっとも大切なのは「英語は楽しい」と思わせること。いつでもどこでも遊びながら学ぶことができるこのようなアプリの開発は今後も増えてきそうだ。
【関連リンク】
「Hello! Mimi―Mimiちゃんと英語であそぼう!―」
http://www.benesse.co.jp/wk/app/mimi/index.html