いま、「ポイ活」が話題となっている。ポイ活とは、日常の買い物の際にポイントカードの提示やキャッシュレス決済によって貯まるポイントを増やす「ポイント獲得活動」の略称だ。このポイ活が、新たな節約術の一つとして定番になりつつある。
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最近では、メディアでポイ活が扱われる機会も増え、ポイ活に精通した「ポイ活賢者」と呼ばれる人々をテレビなどで見かけることも多い。彼らの「日常生活のほとんどをポイントでまかない、現金にはほとんど手を付けない」という生活に興味を持った人も少なくないだろう。
しかし、一方では、「ポイ活で日常生活をまかなえるなんて絵空事。日々高額な買い物をしている一部の金持ちだけ」と疑いの目で見ている人もいるだろう。
そこで今回は、ポイ活を始めてまだ2年目のポイ活初心者の50代会社員Mさんが実際に年間約18万ものポイントを貯めた記録をひもといていく。
Mさんが活用したポイントは、「楽天ポイント」「Pontaポイント」「dポイント」の共通ポイント、東京電力の利用で貯まる「くらしTEPCO」ポイント、セディナカードで貯まる「わくわくポイント」の5種類。
なかでも注目したいのが、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイントという三つのポイントだ。これらのポイントは、共通ポイントと呼ばれ、貯まる場所とサービスの豊富さから、ポイ活をするうえでは欠かせない存在となっている。共通ポイントは、加盟店や提携サイトで、ポイントカードを提示(提携サイトの場合は会員IDでログイン)すると、原則0.5~1%のポイントが還元されるうえに、クレジットカードでの決済によって還元率が1%プラスされ、還元率は1.5~2%にまで上がる。
Mさんが今回特に意識したのが、普段の買い物を「楽天市場」に集中させることだ。今までスーパーやドラッグストアで購入していた、トイレットペーパー、シャンプー&リンス、洗剤、薬などの日用品から米、飲料水、酒類、調味料などの生鮮食品以外の食材などを楽天市場での購入に切り替えた。これで、生活必需品の購入の際に自然にポイントが貯まる仕組みができあがる。