室井:いま私、こっそり夜中にごはんあげたりしてる。食べ終わるのを見てから下げてますけど、その子を(家の)中に入れようかなと思ってます。もともと野良猫を拾っては家の中に入れて、飼ってきたんです。
林:「やっぱり猫が好き」なんですね(笑)。
室井:うふふ。猫も変わらず好きなんだけど、最近お相撲が大好きになっちゃいまして。富山出身の朝乃山なんかいま期待の星だから、富山の人が集まって朝乃山のことになったら、みんな興奮して富山弁も大炸裂ですよ(笑)。
林:朝乃山って富山県出身なんだ。顔も姿も美しいですよね。トランプさんが見に来たとき、彼が優勝してよかったですね。
室井:ラッキーボーイだと思うんだけど、ここに来て横綱争いが激しくなってきたから、頑張ってもらいたいなと思って、この間『鬼滅の刃』を全巻、朝乃山にプレゼントしたんです。「これ読んで根性つけて!」みたいな感じで。
林:へぇ~、仲良しなんだ。
室井:けっこう仲良しです。ぶつかり稽古の相手でもしてあげられればいいんだけど、おばさん何もしてあげられないんで(笑)。
林:私も山梨出身の竜電さんを応援してるんですよ。
室井:ああ、竜電もいいですよね。いい男。一人好きな力士が出てくると、お相撲ってがぜん楽しくなりますよね。
林:すごい楽しくなります。夕方になるとテレビ中継を見るようになって、新たな習慣ができた感じ。
室井:私もいつも中継見てて、一緒に四股も踏むようになって。
林:えっ、一緒に四股も踏んじゃってるんだ(笑)。
室井:四股は体にいいですよ。
林:今度、ぜひ一緒にお相撲見に行きましょう。
室井:はい! 行きましょう、行きましょう。朝乃山、『鬼滅の刃』ちゃんと読んだかな(笑)。
(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)
室井滋(むろい・しげる)/富山県生まれ。1981年、映画「風の歌を聴け」でデビュー。「居酒屋ゆうれい」「のど自慢」「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」などで多くの映画賞を受賞。2012年喜劇人大賞特別賞、15年松尾芸能賞テレビ部門優秀賞を受賞。新刊絵本『会いたくて会いたくて』(小学館)が1月29日発売予定。最新出演作となる映画「大コメ騒動」が全国で公開中。
※週刊朝日 2021年1月22日号より抜粋