林:覚えてますよ。ドリー、すっごくよかった。
室井:うれしい! 昔から女優よりもそういうのがやりたかったんです。それがかなって、読み聞かせのFM番組も富山で持たせてもらったし、絵本ライブも続けてますから、それをやれるのはすごくよかったなと思ってます。
林:絵本ライブもなさってるんですね。
室井:はい。私が「週刊文春」でエッセーを書いてたときに挿絵をしてくださった長谷川義史さんという方に絵をお願いして、『しげちゃん』という絵本を書いたんです。それが思った以上にたくさんの人に読んでもらえて、それがきっかけでライブ(朗読劇)をするようになって、いま10年目かな。「しげちゃん一座」といって、私と長谷川さんとサックス奏者とピアニストの4人で、年間30ステージぐらいやってるんです。それがめちゃくちゃ楽しくて。
林:へぇ~素敵。地方にも行くんですか。
室井:ほとんど地方です。小さいハコ(会場)から2千人ぐらいの大きなハコまで、呼ばれればどこでも行ってます。
林:今年も、もうどこでやるか決まってるんですか。
室井:コロナだから、なかなかね。ただ今月は千葉で来月は山梨でも。
林:楽しそう。室井さん、これからもガンガン行けそうですね。
室井:おかげさまで体は丈夫なので、いろいろやってみたいなと思ってるんですが、それなりに老けてますよ(笑)。ときどき転んだりすることもあって、若い男の子が「荷物、持ちましょうか」と言ってくれないかなと思うんだけど、誰からも声がかからない。そういうタイプなんです。軽々と持ってるから(笑)。
林:わかります。私も若づくりしてるくせに、電車で優先席に座られると「チッ」とか思って。自分は若く見られたいけど、優遇はされたいという。これってよくないなと思うけど(笑)。
室井:アハハハ。
林:室井さんち、ニャンコがいるんですよね。
室井:猫6匹飼ってて、今は1匹。みんなハタチぐらいまで頑張って生きたんだけど、最後の1匹も、もうハタチになったから、あんまり長くはないかなと思って。
林:私も猫が好きだから、もし“落ちて”たら拾おうと思ってるんですけど、東京って捨て猫がいないんですよね。