1月27日はアメリカの伝説的フォーク・シンガー、ピート・シーガーの命日。
ピート・シーガーは1919年5月3日、アメリカ・ニューヨーク生まれ。第二次世界大戦前の1940年代から音楽活動をはじめ、アルマナック・シンガーズ、ウィーバーズとして活躍。60年代には「花はどこへ行った」や「天使のハンマー」などのプロテスト・ソングによって公民権運動を象徴するフォーク・シンガーとして人気を博すとともに、グリニッジ・ヴィレッジを中心としたフォーク・リバイバルの重鎮的存在としてボブ・ディランを筆頭に当時多くの若いアーティストたちに影響を与えた。
代表曲である「花はどこへ行った」は、シーガーが50年代に制作した楽曲だが、1962年にキングストン・トリオによるカバーがヒットを記録。その後、ブラザーズ・フォアやピーター・ポール&マリーなどの人気アーティストによってカバーされ、“世界で最も有名な反戦歌”と言われるほど世界中の人々に定着することになった。
シーガーは2000年代まで音楽・政治活動を続け、2009年のオバマ大統領就任コンサートにも登場。同年4月には90歳を祝うイベントもおこなわれたが、2014年1月27日、ニューヨーク市内の病院にて94歳でこの世を去っている。