「南山の部長たち」の日本公開を待っていたファンに向けては、こんなメッセージをくれた。
「俳優たちの息の合った演技、監督の緊張感あふれる演出に注目して見ていただけると、うれしいです」
韓国の映画雑誌「シネ21」が実施したアンケートでは「2021年注目すべき俳優」の第1位に選ばれたイ・ビョンホン。
コロナ禍でも、主演作は続き、昨年撮影を終えた「非常宣言」は、「観相師─かんそうし─」「ザ・キング」などで知られるハン・ジェリム監督作だ。
「ハン監督の作品に出るのは初めてだが、俳優たちへのディレクションが丁寧な監督だった。自分の演技も含め、どんな作品に仕上がってくるのか、楽しみにしている。初めて読んだシナリオもおもしろかったが、シナリオよりもずっとおもしろい、強力な映画ができると予想している」
そして近況をこう明かしてくれた。
「今年は世界の囲碁を制覇したチョ薫鉉(フンヒョン)九段、李昌鎬(イチャンホ)九段の対局を描いた『勝負』(キム・ヒョンジュ監督)の撮影に入っている」
チョ薫鉉をイ・ビョンホンが、李昌鎬をユ・アインが演じる。
一方、1月半ばには妻で女優のイ・ミンジョンが自身のインスタグラムを通して、夫イ・ビョンホンと息子と共に作った雪だるまの写真を公開するなど、家族と過ごす時間も楽しんでいる様子がうかがえる。また、コロナで厳しい状況に置かれている低所得層の子どもたちにイ・ビョンホンが1億ウォンを寄付したことが報じられ、新年ますます好感度が上がっている。
ハ・ジョンウと共演した「白頭山(ペクトゥサン)大噴火」も日本で今年夏公開の予定だ。
イ・ビョンホンから今年も目が離せない。(成川彩[在ソウル])
※週刊朝日 2021年2月5日号