空気清浄機を選ぶ際はフィルターの種類に注目を。より微細な粒子を捕集できる高性能の「HEPAフィルター」を使ったものを選ぶ。最近は、オゾンやイオンを放出することで殺菌や抗ウイルス作用をうたう“空気除菌器”などと呼ばれるタイプもある。これだと花粉も無害化できるものが多いが、そうでないものも。購入時に販売店で聞いてみることが大切だ。
また、基本的に空気を清浄する作用はないエアコンだが、シャープが業界初の空気清浄機付きのエアコンAirest(オープン価格・11万~15万円)を出した。
続いて加湿器。購入する際のポイントは、「早く加湿でき、給水回数も少なくて済むので、畳数の倍の能力を持ったもの」(同)だ。8畳に使うなら16畳用を。また気化式より、ハイブリッド式のほうが加湿までの時間が短い。
一方で、机の上などに置いて使う卓上加湿器は、お薦めできない。
「白い蒸気が目で見えるので加湿感はありますが、水滴が重すぎて空気中に漂わず、机の上がびしょびしょにぬれるだけ。加湿効果はそれほど期待できません。加湿に必要な水蒸気は細かいので、目には見えません」(同)
例年とは様相が違うコロナ禍の花粉症。さまざまな工夫で乗り切りたい。(本誌・山内リカ)
※週刊朝日 2021年2月12日号より抜粋