
女優としてドラマ、映画、舞台とジャンルを問わず活躍している女優・広末涼子さん。そんな広末さん(以下、広)、高校時代は運動神経抜群で、部活動の先生からこんな「口説き文句」を聞いたこともあった。作家の林真理子さん(以下、林)との対談で次のように話している。
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広:私は完全な体育会系なので、舞台は体を動かせるから好きです。
林:子どものころから、スポーツ少女だったみたいね。陸上も水泳もやり、真っ黒で、「はちきん(男まさりの女)ぜよ」みたいな感じだった?
広:ハハハ、そうでしたね。中学のとき、土日だけお仕事をしに高知から上京していたのですが、「日焼けはダメ」と言われて、初めて日焼け止めと洗顔科を使ったんです。
林:陸上は何が得意だったんですか。
広:運動全般が好きですが、陸上はハイジャンとハードルと、冬は駅伝部でした。駅伝とはいえ、3キロぐらいなので、気合で乗り切れちゃうんですけど。
林:ハイジャンって走り高跳びですよね。カッコいい。
広:チームプレーが好きでしたが、バスケ部は上下関係に耐えられないかもしれないと思ったし、水泳部にも誘ってもらいましたが、あのくっきりした水着のあとでは仕事ができないだろうと、仕事もしてないのに中1のときに思ったんです(笑)。それで、何度も誘ってもらった陸上部の顧問の先生に「君のラジオ体操に惚れた」と言われて、結局、陸上部に入ることにしました。
林:ラジオ体操に惚れたってどういうこと?
広:ラジオ体操って、忠実にやると大事な筋肉をちゃんと使うようにできてるんですよね。
※週刊朝日 2013年4月19日号